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鉄砲方役所・鋳立場跡の説明
| 香春(かわら)藩が上今任(かみいまとう)村に置いた鉄砲方役所の跡地である。 慶応2年(1866)第二次征長の役で長州藩に敗れた小倉藩は長州藩との和睦が成立し、企救(きく)郡を長州藩に割譲したため香春に臨時の藩庁をおいた。 慶応3年(1867)から明治3年(1870)までの間この三年余りが通称香春藩と呼ばれている。その際、上今任村に鉄砲方役所を置き、鉄砲の鋳造場を設けた。 「明治三年当村米丸上段にて鋳立場あり、鉄砲方役所あり」(渡辺源三郎日記)との記述された場所の跡地である。鉄砲の鋳造や中津原(なかつばる)での試射の記録もある。 幕末から明治へと日本が大きく転換する中で幕府方から明治新政府方へと移った小倉藩は、明治新政府から厳しい対応を受け、負け戦とその後の新政府方での出兵など多大な負担を強いられたことは想像に難しくない。 この鉄砲方役所跡は歴史上の施設であるが、陰で当地の庶民、当時の庶民の厳しい歴史があったことを思い起こす施設跡でもある。
(参考文献) 大任町誌P.139~P.148 おおとう史学第43話
| 場 所
| 大任町 上今任
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| 駐車場
| なし
※見学希望の際は、お問合せください。
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| 現地の様子
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| 鉄砲方役所・鋳立場跡
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| 現地へ続く道
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| お問合せ先
| 大任町教育委員会 ふるさと館おおとう 〒824-0511 福岡県田川郡大任町大字今任原1666-2 TEL 0947-41-2055 FAX 0947-41-2056
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| 大任町地図 中部.jpg | (JPEG イメージ:460KB) |
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